漫画家に纏わる伝説は多い。
愛知県に住んでいる鳥山明が、ある日不便なので東京に移住しようとした。
だが、地元自治体としては、高額納税者の鳥山明に移住されてしまっては大幅な減収になってしまう。
あわてた自治体は、鳥山明宅から名古屋空港までつながった道路を新設したという。
便利になった地元では、鳥山明に感謝を込めて、その道を「鳥山明道路」と呼んでいるという。
漫画家の作品は、時に未来に起こることを預言している場合もある。
荒木飛呂彦が「ジョジョの奇妙な冒険」第3部で911テロを予言したという都市伝説がある。
コミックスで言うと「ジョジョの奇妙な冒険」20巻に収録されたエピソード「クヌム神のオインゴ トト神のボインゴ」において、まるで「9・11テロ」を予言するような象徴的な図案があるというのだ。
では、その預言めいた描写を検討してみよう。
まず、予知能力を持つスタンド「トト神」が出てくる。
この場面において電柱に突き刺さって死んでいる男の服には『911』の文字がある。
これがテロの日付を意味し、その背後には飛行機とイスラムのシンボルである月が描かれている。
男の死亡時刻10時30分は、貿易センタービル北棟の崩壊時刻と一致する。
いかがであろうか、こんな偶然があるだろうか。
何かが荒木飛呂彦に憑依して描かせたのではないか。
この事に関して、ネットテレビGYAOの人気番組だった「溜池now」にて、中川翔子が荒木飛呂彦本人にインタビューしているのだ。
だが、驚くべきことに荒木は、他人から指摘されるまで予言の的中に気がつかなかったという事と、またこの場面を書いた記憶が定かでない事が判明したのだ。
やはり、作家や漫画家は、神のみえざる手によって操られ、未来を予言してしまうことがあるのだろうか