現代人が目撃する21世紀の小人伝説「小さいおっさん」であるが、筆者も何度かその体験談を耳にしている。いくつか紹介しよう。
漫画家の箱ミネ子は中野区で兄と歩いているときに、野外で二人組の小人に遭遇したことがあった。
小人たちは見られた事に気が付くと、草むらに逃げ込んでしまったという。
他にもフリーライターである犬山秋彦氏の細君も小人を見たことがあるらしい。
彼女がまだ幼い頃、小人に教わりながら土まんじゅうを作った事があるという。
また、拙著「妖怪体験録~怪異接触篇」(山口敏太郎 学研 2003年)に記載した怪談の語り部である鳴釜のんさんの体験も興味深い。
彼女は小人を度々見ているらしい。最初に見たのは埼玉県で、二人組の小人が何か荷物を運んでいたという。
2005年にも山手線の日暮里駅の近くで、作業服を着た小人を目撃したと証言している。