この「赤マント」の古い記録は、昭和10年代に、京都の学校に出たというのが最古と言われている。
また戦前には、東京に謎の怪人・赤マントが現れ、警察が出動する騒動があった。
実際に事件に発展するあたりが、「口裂け女」と酷似している。
この「赤マント」の噂の成立の要因はどこにあるのだろうか。
その成立要因はいくつか唱えられているが、「紙芝居のキャラ」にあるという説はなかなか有力であるという。
昭和初期、関西地方の紙芝居に、シルクハットに蝶ネクタイ、黒の燕尾服という洋装の怪人が出てくる人気作品があった。その怪人が着ている洋装が当時では珍しかったため、そのキャラクターが都市伝説となったというものである。