小松川七号線は東京都の篠崎方面から、千葉県船橋方面までつながる高速道路である。
この道路に沿って歩く女がいる。
無論、この女は死人である。
最初は、車がびゅんびゅん走る路肩を歩いている。
しかし、その歩き方はおかしく、まるでひきずるように、ずるりずるりと歩いていく。
そしてその体はじょじょに崩れていく。
腕がもげ…
足がもげ…
鼻がもげ…
女の歩いた路肩には、くずれた肉体の破片が落ちている。
そして最後は右腕だけがはっていき、消えていくのだ。
女は大型車両に巻き込まれた事故の犠牲者だと言われている。