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座敷女

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座敷女

座敷女は実在するらしい。

元々座敷女は、漫画のキャラクターであった。化粧っ気の無い顔、無意味に長いストレートヘアー。おばさんのようなファッション。

そんな女が主人公の隣室の男に付きまとう。最後には主人公が座敷女にストーキングされ、殺されてしまうという物語であった。この座敷女が存在するというのだ。

N君は、某大学の野球部のレギュラー選手であり、抜群の身体能力を持っていた。更に上背もあり、走行スピードも早かった為、社会人野球のN社野球部に入団した。

「野球楽しかったな~。あの時が、人生のピークだったかもしれませんね」

N君は、疲弊しきった顔を、やや上に向けると回想してくれた。

「毎晩、毎晩飲んでました。寄付金が死ぬほどありましたからね、当時は」

バブル全盛期の頃、社会人野球部の費用は膨大なものであり、新人ながら準レギュラー扱いだったN君も銀座で豪遊する事が多かったという。

ある店でN君はさえないホステスのK子と出会った。自分と同じように先輩ホステスに気を使いながら働くK子に、N君は親近感を抱いた。

「いろいろ先輩に気を使って大変だね」

「ありがとう。あたし、まだこの仕事慣れてないんだ」

二人の出合いはそんな一言から始まった。

そのうち二人は休日にはデートを重ねる仲になった。

だが破局はひょんな事から訪れる。

上司の娘さんとの婚約を薦められたN君がK子さんに別れを告げたのである。

「絶対、私は別れない、貴方に一生つきまとってやるわ」

K子はそう絶叫すると姿を消したという。だが、異変は少しづつ起こり始めた。

まずN君が外出中に、室内にあった婚約者の写真が、びりびりに破られていた事である。

「あいつだ、K子だ。K子の奴め~」

N君は早速鍵を変えた。だが、それも効果がなかった。
一週間もしないうちに風呂場に猫の遺体を投げ込まれたのだ。

「あいつ、おかしいよ。やばいんじゃないか」

N君はある日、突然他県に引越した。近所にもどこにも転居先は知らせなかった。

だが、それから一ヶ月後、N君は自宅マンションの付近でK子を目撃した。

気味悪く思ったN君は、警察に通報した。すると一週間後、警察から連絡があった。

「あのね、あの女性なんだけどね」

なまりの強い警察官が遠まわしにものを言う。

「あの女、ちゃんと捕まえてくれたんでしょうね」

N君は声を震わせながら聞いた。

「いや、Nさん、冗談はやめてください。あの女性10年前に死んでるじゃないですか」

警察官の言葉に呆然とするN君。

その時、ドアを乱雑に廻す音がした。

「ガチャ、ガチャ、ガチャ、ガチャ」

「ひいいぃぃ」

電話をほうり投げ、腰を抜かし、四つん這いでベットに潜り込むN君。
ドアノブを廻す音はいつまでも聞こえている。
あまりの恐怖の為、ドアの覗き穴から外を見る勇気もない。
まんじりとしないまま、朝を迎えてしまった。

翌日、N君は警察ではなく、神社に御祓いに行ったという。

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