日本で最短話数のアニメといえば、ダウンタウンの松本人志が「ごっつええ感じ」内で企画・放送した「きょうふのキョーちゃん」ではないだろうか。
あまりにも残酷でスプラッターな内容に苦情が殺到、結局7話で打ち切りとなった。
制作会社の倒産により、手塚治虫の「ドン・ドラキュラ」が8話で打ち切りになっているが、単発アニメを除き、日本最短話数の記録である。
他にも人気漫画『タッチ』は、達也と和也という名の双子が出てくる野球をテーマにしたラブコメだが、何故キャラクターが双子なのか、まことしやかにその理由についての都市伝説が語られている。
なんと、原作者のあだち充が、キャラクターの描きわけが苦手な弱点を逆手にとり、双子にしたのだという。勿論、風聞である。

テニスを超えたテニス漫画と呼ばれた漫画『テニスの王子様』の打ち切りには秘められた過去があるという。
「全日本テニス振興会」という団体から「もはや、あれはテニスではない。漫画の中でテニスという言葉を使うな！！」というクレームが入ったからだという。
これも笑える伝説である。
人気アニメ「パーマン」にも都市伝説はある。
バードマンは元々「スーパーマン」という名前だったというエピソードで、米国からクレームがつき「バードマン」というふうに改名されたのだという。
また「パーマン」に出てくるバードマンの銃は、相手をパーにしてしまうから「パーマン」というのだという。
いったい、どのネタがどこまで本当なのだろうか。

また人気野球漫画「ドカベン」には、四本指の都市伝説がある。
都市伝説によると、野球好きの水島新司は、漫画の中でバットを握るとき、グリップをリアルに四指で描いた。
どうしてもバットを握ると、四本指に見えてしまうからだ。
だが、これに差別問題に取り組んでいるグループが噛み付いた。
四本指は四足扱いされた部落民への差別の象徴であり、四本指は部落差別の象徴だというのだ。
水島新司の「ドカベン」に差別的な意志がないのは明らかであり、濡れ衣ともとれなくはないが、以来「ドカベン」は6本指のキャラクターたちばかりになってしまったという。
なお、「ドカベン」では、指の短いピアニストの殿馬が、ショパンをひくために、指の水かきを手術で切るシーンがあるが、この手術そのものが都市伝説であるという説がある（つまり、水かきを切っても指は広がらない）。
また、「ドカベン」のライバル・わびすけが、左でも右でも投げられるスイッチピッチャーとして登場するが、後に現実の世界でもヤンキース傘下の1Aスタテンアイランドのベンディット投手がスイッチピッチャーとして活躍している。

アニメに関する話でとんでもないものがある。
大分県の教員採用試験を巡る汚職事件で、参事に昇進した際、幹部に賄賂を贈ったとして逮捕された矢野哲郎容疑者（52歳）のコテージは、あの有名なトトロのバス停の真横にあることが判明したのだ。
しかも、矢野容疑者は観光客のためにコテージの一部を公開していた。
このバス停の正式な名前は「ととろ」で、偶然にもトトロと同名であったことからトトロのバス停として有名になった。
最初は少女が手書きのトトロの絵をバス停に張ったことからはじまった。
その後、トトロやメイなどの看板を何者かが製作し、深夜にバス停に設置したことから、観光地化したというマニアの手作りの場所である。
トトロの人形に願いを書いて樫の木に並べる絵馬のようなコーナーもあるのだが、この人形を作った“やさしいおじさん矢野さん”が矢野哲郎容疑者である。
トトロに習って、ピュアな気持ちを取り返し、教育者として猛反省してもらいたいものである。
また野球好きで知られるタレントの伊集院光の家には、連載漫画の「おれとカネやん」（原作：梶原一騎　作画：古城武司）の漫画原稿と梶原一騎の原作原稿がある。
元々、自分のラジオ番組で、「巨人の星」のロッテ版ともいえる、ロッテを舞台にした野球漫画があったと言ったところ、作画を担当した古城武司が聞いており、連絡があったという。
それからしばらくして古城武司が亡くなるとき、遺言で漫画原稿と梶原一騎筆による原作原稿が伊集院に送られたという。
漫画・アニメといえども、その背景にはドラマがあるのだ。