世界最強の60代シンガー、ミック・ジャガーをライバルと呼び、ロックンロ-ルに生きる男・大友康平。
彼のロックバンド「ハウンドドッグ」には「フォルテシモ」「ONLY LOVE」「嵐の金曜日」などバラードからハードなロックまで名曲が多い。最近ではボクシングの亀田選手がリングでその名曲を歌い若い世代にも評判になった。
ちなみに我が家もハウンドドッグのファンであり、多忙な仕事の合間にも年に1回~2回のライブはかかさない。
演歌系、ど根性系ロックであるハウンドドッグのライブを見るといやがおうでも気合が入るのだ。
そんなハウンドドッグも2005年、デビュー以来在籍した所属事務所の「マザー」を離れ独立した。
結果的にメンバーチェンジを行い、解散という噂を吹き飛ばし独立した。
その過程を心配げに我々ファンは見守ったのだが、その独立劇をまるで予言していたかのようなゲームソフトがあるのだ。
ファミリーソフト社が開発し発売した「マッドストーカー」というゲームソフトである。ゲームの内容を紹介しよう。
「AD2142年、古代の遺跡から過去の地球規模の大戦用に建造された戦艦と数百体の『スレイブ・ギア』という武器が無傷で発掘されたのだ。しかし、その武器類のコントロール技術は既に失われており、まったくの未知のテクノロジーであった為、人類の総力をかけて分析に当たった。すると、その解明作業中に、驚くべきことが起こった。戦艦のマザーコンピュータ『オメガ』が活動を再開してしまったのだ。そして、『オメガ』は配下のスレイブ・ギアに人類抹殺の指令を出してしまう。その時、人類はスレイブ・ギアの一つ、『ハウンド・ドッグ』という兵器だけ解析に成功しており、これが人類に残された最後の武器となった。こうして、人類は『ハウンドドッグ』で、マザーコンピュータ『オメガ』の操る『スレイブ・ギア』と戦うことになる」
いかがであろうか。このゲームには「ハウンドドッグ」の独立に関するキーワードが続出する。
言うまでもなく「ハウンド・ドッグ」が所属していた事務所の名前は「マザー」であった、そして、この事務所に所属していた時代のラストアルバムのタイトルが「オメガ」なのだ。
「ハウンド・ドッグ」の独立劇を暗示している三つのキーワードが、ゲームの設定と見事に一致するのだ。
無論、偶然の産物であろうが、この暗示的偶然の中にこそ、シンクロニシティの不思議がある。