尚、原作者・長谷川町子は最終回ではないが10年後と20年後のサザエさん一家を発表している。
この作品は、昭和30年代の「漫画讀本」(文藝春秋)に掲載されたもので、大学生のカツオ、和服の似合うワカメ、やや反抗期っぽいタラちゃん、衝撃なのはタラちゃんの下に妹・ヒトデちゃんが生まれている事だ。
更に昭和41年の朝日新聞には、20年後のサザエさんが描かれている。
カツオは一男一女に恵まれ、ワカメも一男に恵まれているし、タラちゃんは大学生になっているのだ。この時、波平とフネは年老いてはいるものの健在である。
この二つの作品が正式な最終回と言ってしまえば、言えない事もないのだがやや苦しい。
あまり知られていないエピソードだけに、都市伝説上の不幸な最終回を打破するまでには至っていないのが現状であった。