その後、気が付くと原住民が助けてくれたらしく、部落で寝かされていた。
そして、どうにか一命を取りとめたが、その時充分な医療が受けられず手足が切断された。
そして、手許には奇妙な半魚人のような、怪物の遺体の干からびたものが残ったという。
原住民が老人を助けたとき、そばに落ちていたもので、老人の獲物だと思って保管していてくれたのである。
しばらく原住民の助けで生活し、終戦後に老人は帰国した。
そして、その袋にはこっそり怪物のミイラが入れられていた。
それ以来、老人ははツキまくった。
株、競馬、不動産などで当たりまくり、莫大な財産を築いたという。