この「赤マント」の怪談にはいくつかのパターンがある。
まず1つめは、怪談を信じない婦人警官(女教師のバージョンもある)が殺されるパターンである。
「赤マント」が出るという噂のある学校の女子トイレに、婦人警官が一人で張り込む。彼女が1番奥の個室に入り待っていると
「赤いマント着せましょか?」
という不気味な声がどこからともなく聞こえてくる。
(いったいどこから聞こえてくるのだろう)
気性の激しい婦人警官は、こう答えた。
「着せられるものなら着せてみなさい」
その瞬間、婦人警官の悲鳴があがった。
仲間の警官が駆けつけて見ると、血まみれの彼女の遺体が発見された。