「ムーミン」には多くの都市伝説が存在している。
かつて筆者・山口敏太郎が都市伝説本に書いたものとして、「ムーミン」の世界は、全面核戦争後の未来の地球であったという都市伝説があった。
単なる都市伝説だったはずだが、幾つかの合致点が出てくる。
「ムーミン」の原作者であるトーベ・マリカ・ヤンソンが1945年にムーミンシリーズ第一作『小さなトロールと大きな洪水』を発表した途端、核兵器が広島・長崎に投下されているのだ。
もちろん、単なる偶然かもしれないが、人はこのシンクロニシティに恐怖するのだ。
ムーミンには他にも不気味な都市伝説が流布されている。以下に列挙してみよう。
1、ムーミンが冬眠するのは、核兵器投下の後遺症である核の冬を越える為である。
2、ムーミンは放射能汚染された未来人である。
3、ムーミンは、カバが元となった奇形ミュータントである。
4、ミイやミイの姉のミムラ一族は未来人の生き残りである。
というものだった。
また読者から筆者に寄せられた追加情報によると、ミイは核兵器投下の後遺症から小人症になったという。
ミィ、スナフキンはムーミンやムーミンパパが昔いた人間を再現した人造人間だとか、ミイは実は100歳の老婆だとも言われている。
他にもスナフキンは元軍人で特殊部隊出身、昔の仲間や敵を探しているともされている。
ムーミンの都市伝説は無限大に拡散していく。
他にも漫画が未来を予知していることがある。
児童向けの漫画『かっとばせ!キヨハラくん』は、プロ野球を予知する漫画として有名である。
一番の的中事例は、10巻で近鉄・オリッグス(漫画内でのオリックスのパロディ名)が合体して「オリッ鉄バッパローブス」として西部と戦うエピソードがあったが、これが後に近鉄とオリックスの合併という形で現実になる。
6巻ではオチアイ(落合の事)が東京カイアンツ(漫画内での巨人のパロディ名)のユニフォームを着ていたが、その後実際に落合の巨人移籍が実現した。
他にも、秋山のダイエー移籍、清原の巨人移籍、セパ交流戦、森の横浜監督就任、東尾修の西武監督就任などが的中しており、予言漫画という異名で呼ばれている。
他にもモーニングで人気を博した「ああ播磨灘」という漫画は、無類の強さを誇る横綱が、縦横無尽に暴れまわる内容であったが、この作品は、朝青龍の出現を予言したのではないかと言われた。
また、少年サンデーに掲載されていた「かってに改蔵」で佐々木という運転手が運転する電車が正面衝突をする話が出てくるが、これが書かれたのは京福電車の事故の5ケ月前で、運転手の名前も一致していたのだ。
偶然の一致だが、なにやら薄ら寒いものを感じる。