「やめてください、近所迷惑ですよ」
Tさんと夫は必死に止めた。だが親父は止めない。完全に自分の世界に入っている。
「僕の音楽が近所迷惑になるわけないじゃないですか」
そう言って止めようとしない。
「どうですか、この声?」
それどころか声を大きくする始末。どうにか収め寝かしつけたが、彼女はこみ上げてくる怒りを抑えることができなかった。
「こいつ何者なの!」
何度考えても腹が立って腹が立って。とうとう朝まで寝れなかった。
だが事件は終わらない。
翌朝、親父は再びとんでもない暴挙に出たのだ。
明け方、うつらうつらし始めたTさんの太ももを誰かが触った。