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幽霊自動車

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幽霊自動車

深夜の町を誰ものっていない自動車が走るという。
この噂は、日本に自動車が普及しはじめた昭和初期から広がっている。
一番古いパターンを「日本の幽霊」(池田弥三郎 昭和34年6月25日)から抜粋する。
「昭和5,6年の頃である。そのころ、深夜の東京の町を走って行くときに、運転手のいない自動車が反対方向から走ってきて、すれ違うことがあった。こちらが相当な勢いで走っていくと、同じような速さで向こうから自動車が来る。すれ違うときにひょいと見ると、運転手も誰も乗っていない。はっとした時には、もうかなり間がはなれてしまって、たしかめるすべもない。そして、この無人自動車に会った自動車の運転手は、必ず2,3日の中に、思いがけない事故をおこした。そのために誰がするともなく、人形をその「魔よけ」にぶらさげるようになったというのである。その時分、無人自動車とすれ違うことの多かった地点は、宮城前の、帝劇の前のところだったという」(原文ママ)
深夜の道路には、無人の自動車が今も走っているのであろうか。

この手の無人の幽霊自動車の話は多い。
例えば、「学校の怪談2」(常光徹 講談社 1991年8月12日)には、「無人の霊柩車」の話が記載されている。
出没する場所は、石川県K市のまっすぐな道で、乱暴な運転をする霊柩車が出るという。
不審に思った人が、よく見ると人が乗っていない。
また「幽霊カー」という話が、「怪談実話のネタ本」(二見文庫 2001年7月25日)で確認できる。
ある人が友人たちと共に、山の上にある心霊スポット行った帰り、車道以外の山道を上っていく車のライトを目撃したという話である。 
また、自動車に関する都市伝説は車種を限定する場合がある。
「白いローレルに乗った中年男」に関する噂が、「世間にはびこるウワサの大検証」(成美堂出版)に記載されている。
八王子で白いローレルに乗った中年男が女子高生をナンパする事があるという。
だが、その誘いにのってはいけない。
丸坊主にされて捨てられてしまうのだ。無論、根も葉もない噂である。

また、バブル期には「呪いのソアラ」という都市伝説があった。
「うわさの本」(別冊宝島 1989年)によると、「呪いのソアラ」は、タレントのいなかっぺいと関連があるという。
ソアラにあるカップルが乗っていたが、事故に遭遇し、彼女の首は無残にも切断されてしまった。
それ以来、そのソアラは乗る者を不幸にする「呪いのソアラ」となった。
その後6万円で売られていたところ、タレントのいなかっぺいが購入した。
だが、別段祟りはなく、普通に乗れているらしい。
また「本当にあった怖い話 テレビ朝日編」(1992年8月25日)によると、富士スピードウエイを深夜2時に走る幽霊車がいるという。
ついにレース業界にも、幽霊車は進出しているのである。
車の事故による死傷者、車が社会的ステイタスであるという価値観がなくならない限り、自動車に纏わる都市伝説は語り継がれていくであろう。

また「日本の幽霊」(池田弥三郎 昭和34年6月25日)はタクシーに乗ってくる幽霊の原話と思える話を載せている。
しかも、証言者は東京都知事の石原慎太郎氏であるのだ。以下に抜粋してみる。
「石原さんの友人が、たった今乗った運転手から聞いた、と言う話を、その直後に又聞きしたのである。やはり、女を乗せた自動車だが、人形町へという。人形町に近くなると、三田の綱町へ戻ってくれという。綱町が近くなると、やっぱり人形町へやってくれ、と言う。そうして人形町の街角で車を止めた女、金を払わず消えてしまった。それで。運転手が金をもらおうと、煙草屋で番地を聞いて、そことおぼしき家へ行ってみると、娘さんが亡くなって葬儀の最中だという。これこれだと話すと、皆涙を流して、綱町のしかじかのところに、結婚するばかりになっていた娘の婚約者がいるのだ、ということだった。運転手は払ってくれた料金を、無理に御霊前にと言って供えて、ともかく車庫に帰ろうと町をいそいだのだが、その日に限って、しきりに町かどで、お客が手をあげる。それが偶然にも女の人ばかりであった。こわいので一人も乗せずに来たところ、やっと男の人が手をあげたので、幸い方向が車庫に帰る途中だったので、乗せた。その男の客というのが石原さんの友人であったというわけである」(原文ママ)

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