作者の正体に関する噂なら、「こち亀」の作者・秋本治にも囁かれている。
なんと、現在「少年ジャンプ」で「こち亀」を連載している秋本治は、二代目・秋本治だというのだ。
つまり、最初に秋本治と名乗った漫画家は、死亡或いは漫画家を引退しており、ここ数年の巨乳女性キャラが大勢出てくる「こち亀」は以前の秋本治とは違う人物が描いているという噂があるのだ。
更に、二代目ならまだしも、異説では今描いている秋本治は三代目だという噂さえあるのだ。確かに江戸っ子の両さんなら三代目という数字はぴったり来るのだが…。
この三代目説によると、初代・秋本治は80年代に死亡しており、90年代のマニアックな「こち亀」を描いていたのが、二代目・秋本治であり、2000年前後の軟派路線から三代目・秋本治になっているという。
うむむっ、落語家や歌舞伎役者じゃあるまいし、三代目・秋本治はないだろう。
因みに秋本治は、デビュー当時、「山止たつひこ」と名乗っていた。
勿論、名作ギャグ漫画「がきデカ」で一世を風靡した漫画家・山上たつひこのパロディ名であることは容易に理解できる。
当時、あちこちの新人賞に応募する際、秋本治は審査員の目に止まるために「足塚治虫」など有名作家のパロディ名で応募していた。
偶然「山止たつひこ」の名前で出した警察を舞台にしたギャグ作品(つまり「こち亀」)がジャンプに掲載され、どうせすぐ終るだろうからと、そのまま使っているうちに人気漫画になってしまい、改名の機会を失ってしまったというのだ。
その後、「こち亀」が100話を迎えたのを節目に秋本治に改名したのである。
この改名行為が、秋本治二代目、三代目都市伝説の遠因になった可能性はある。
やはり、ペンネームといえども他人様の名前と混乱するような名前は名乗るべきではない。